note売上CSVの帳簿付け|販売額・手数料・振込を突合する方法

note売上CSVの販売額、手数料、振込を突合する方法 経費・帳簿

noteで1,000円の記事が売れても、銀行に1,000円は入りません。購入者の決済手段に応じた事務手数料、noteのプラットフォーム利用料、振込時の手数料があるためです。売上CSVの総額と通帳の入金額を直接一致させようとしないことが、帳簿付けの出発点です。

この記事は、noteの有料記事・チップ・メンバーシップで初めて売上が出た人向けです。PCでCSVを取得し、販売額、費用、未振込、入金を分けて照合する手順を示します。会計ソフトの具体的な仕訳日や科目は事業形態・税務上の扱いで変わるため、例をそのまま申告へコピーせず専門家に確認してください。

使う資料は3種類

資料 確認する数字 保存の目的
note売上情報CSV 売上、手数料、振込手数料 月ごとの売上と費用の原本
販売履歴・返金書 取引日、記事、返金 合計が違うときの取引特定
振込履歴と銀行明細 申請日、振込額、着金日 未振込残高の消込

note公式ヘルプは、PCブラウザの売上管理から「売上情報をダウンロードする」を選び、CSVの「売上」欄を売上、「手数料」「振込手数料」欄を経費として扱うよう案内しています。アプリとスマホブラウザからのCSVダウンロードには対応していません。販売履歴CSVは個別の販売・インボイス控えを確認する別の機能で、売上情報CSVと用途が異なります。

実際のダウンロードと照合手順

  1. PCでnoteへログインし、プロフィールアイコン→ダッシュボード→売上管理へ。パスワード入力後、対象月の売上と未振込残高を確認します。
  2. 「売上情報をダウンロードする」からCSVを保存。元ファイルは上書きせず「note_2026-09_取得日.csv」のように対象月と取得日を入れます。再取得すると反映内容が変わる場合もあり、差分を追えるようにします。
  3. 管理表に売上総額、手数料、返金・取消、振込手数料、振込対象額を別列で転記。実際のCSVにない項目を想像で補いません。返金の明細は販売履歴とひも付けます。
  4. 振込申請日を記録。noteでは前月分が原則毎月2日に確定し、通常の振込申請は前月末までの未振込売上合計が1,000円以上で可能です。2〜20日の申請なら当月末、21日以降なら翌月末という公式の予定を確認します。
  5. 着金後、銀行明細の入金を対応する未振込分へ充当。入金されなかった月はゼロ売上にせず、未収・未振込の状態を記録します。会計ソフトの口座連携で新たな売上として二重登録しないよう注意します。

1,000円の記事1件の計算

note公式のクレジットカード決済例では、販売価格1,000円に事務手数料5%で50円、残り950円にプラットフォーム利用料10%で95円がかかります。サービス利用料は合計145円、振込前の残りは855円です。1回の振込手数料270円を引くと計算上585円になります。ただし、この1件のみでは通常の振込申請に必要な未振込売上1,000円以上へ届きません。公式の585円は費用の計算例であり、必ずこの1件だけが即時に振り込まれるという意味ではありません。

複数の売上と合算する場合、振込手数料は取引1件ごとでなく振込1回に対して1回です。決済手段がキャリア決済なら事務手数料率は15%、PayPay・Amazon Payは7%、PayPalは6.5%、noteポイントは10%(確認日現在)です。すべての売上に一律15%などと掛けるとずれます。月合計の実額は売上情報CSVで、取引ごとの状況は販売履歴で確認します。

帳簿で間違えやすい3つの箇所

銀行入金だけを売上として記録

実際の販売額と手数料が見えず、売上総額を過少に記録するおそれがあります。noteの売上CSVを原本として、売上・費用・入金を区分してください。少額事業の簡便な処理を検討する場合も、資料は保存して税務上の扱いを確認します。

振込申請月の手数料を販売月へ無条件に移す

note公式によると、CSVの「振込手数料」は振込申請した月の行に記載されます。販売月と違うことがあるため、CSVの月をまたいで一致させるときは申請月を確認します。年末をまたぐ場合は特に、収益・費用の処理時期について税理士等へ確認してください。

返金を月合計から二度引く

CSVに返金が反映済みなのに、別のメモでも同額を差し引くと売上が過少になります。返金完了の状態、元の販売取引、返金書を保存し、どの列へ反映されたかを追います。申告済みの数字を誤った場合は修正申告と更正の請求の違いも確認してください。

2件の売上を1回で受け取る照合例

ここからは説明用の数字です。1,000円の有料記事がクレジットカード決済で2件売れ、返金なし、以前の未振込残高なしとします。販売した月の末は未振込のまま、翌月2日に確定し、20日までにまとめて申請、翌月末に1回で着金する想定です。

確認する項目 金額 照合する資料
販売した月の売上 2,000円 売上情報CSVの「売上」
販売した月の手数料 290円 145円×2件。CSVの実額を確認
販売した月末の未振込残高 1,710円 2,000円−290円
翌月の振込手数料 270円 申請した月のCSV。2件でも1回分
翌月の銀行入金 1,440円 振込履歴と銀行明細
入金後の未振込残高 0円 1,710円−270円−1,440円

販売月は0+2,000−290=1,710円、翌月は1,710−270−1,440=0円です。売上2,000円と入金1,440円の差560円は、販売時の手数料290円と振込手数料270円に分かれます。銀行連携に1,440円が取り込まれても、販売月に記録した売上をもう一度増やさず、その未振込分の入金として照合します。

実際には翌月にも売上が出るため、同じ表へ当月分を追加します。この例を実際のCSV画面や仕訳の見本と取り違えず、列名と手数料の実額を原本で確認してください。

数字が合わないときに見る順番

上の条件で銀行入金が1,470円だったなら、想定との差は30円です。売上を30円増やして合わせる前に、①対応する振込を取り違えていないか、②実際の手数料が290円と270円か、③返金や調整が反映されているかを確認します。返金がCSVへ反映済みなら、管理表でさらに引きません。原因が分からない差額は、対象月・差額・確認した資料をメモして保留します。

管理表の照合式

単純な月内のケースなら、期首未振込残高+当月の販売額−当月のサービス利用料−返金等の調整−振込手数料−当月入金=期末未振込残高という形で確認できます。ただしnote画面の「売上」は手数料控除後など表示欄ごとに定義が異なる可能性があり、振込時期も月をまたぎます。式に同じ費用を二度入れず、CSVの列の意味を確認してください。実際の残高と合わなければ、振込申請日と対象売上の確定月を追います。

会計ソフトを選ぶ場合

毎月のCSV照合や銀行入金の消込が負担になってきたら、弥生とマネーフォワードの比較で、口座連携と明細の修正、無料期間に試す操作を確認できます。noteのCSVを取り込める形式かは、契約前に各サービスで確かめてください。

表計算で毎月の照合が回るなら有料サービスは必須ではありません。口座が複数あり月数十件を超えてきたら、口座連携と補助科目、CSV取込、修正履歴、税理士との共有を比較します。マネーフォワード クラウド確定申告を候補にする際も、note CSVの直接対応をこの記事だけで保証しません。現在のプラン・取込形式・料金を契約前に公式ページで確かめてください。

FAQ

スマホからCSVを保存できる?

note公式はPCブラウザのみ対応としています。スマホでは売上管理の表示はできますが、CSVはPCで取得します。

販売した日と売上確定日は同じ?

異なります。noteの払出し上の確定は原則翌月2日です。税務上の計上時期は契約条件と記帳方針を確認してください。

銀行入金がまだなくても記録する?

売上・未振込残高の資料は残します。国税庁は原則として現金を受け取る前でも収入すべき権利が確定した金額をその年の収入と説明しています。適用関係は個別に確認してください。

CSVを加工する前の下準備

CSVを表計算ソフトで開くと日付形式や注文番号の桁が自動変換される場合があります。元のCSVは編集せず別名で保存し、加工用コピーで列の形式を確認します。販売件数、販売額合計、返金件数を元画面と照合してから集計してください。複数のnoteアカウントを使っているなら、取得したアカウント名と対象期間をファイル名に入れます。

月ごとの照合が終わったら

月末の売上金残高が、前月残高に当月の増減と引出しを反映した金額になっているか見ます。差が出たら返金、期限経過、調整、振込申請月の違いを一つずつ確認します。帳簿上の収入や経費の分類は、口座への入金日だけで決めないでください。税務上の判断を伴う場合、集計資料と原本を持って専門家に相談します。

公式情報・確認日

2026年10月3日にnote:売上金を確認する、note:手数料、note:売上金を受け取る、国税庁:収入金額を確認しました。

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