YouTube収益の帳簿付け入門|初心者が毎月やること5ステップ

YouTube収益の帳簿付けと毎月の記録を案内するふくまる YouTube・SNS副収入

YouTubeの確定申告で一番大変なのは、申告書の入力よりも、1年分の収入と経費を後から集める作業です。収益が少ない時期から毎月記録しておけば、確定申告の負担と記録漏れを大きく減らせます。

YouTubeの帳簿に記録する4項目

  • 日付:収入や支出が発生した日
  • 内容:YouTube広告収入、動画編集ソフト代など
  • 金額:円換算額を含む取引金額
  • 相手先:Google、取引企業、購入店舗など

これに加えて、請求書番号、決済方法、使用した動画などをメモしておくと、後から取引を説明しやすくなります。

毎月やること5ステップ

ステップ1:収益レポートを保存する

YouTubeの広告収益、メンバーシップ、投げ銭、企業案件、アフィリエイトなどを収入元ごとに整理します。管理画面の月次レポートや支払明細は、後から取得できなくなる可能性に備えてPDFやCSVで保存します。

ステップ2:入金と売上を照合する

銀行口座や決済サービスの入金と、収益レポートの金額を照らし合わせます。手数料や外貨換算があると、レポートと入金額が一致しない場合があります。差額の理由をメモしておきましょう。

ステップ3:経費を入力する

機材、ソフト、通信費、外注費などを、領収書やカード明細を見ながら入力します。どこまで経費になり得るかは、「YouTubeで経費にできるもの15選」で詳しく解説しています。

ステップ4:私用分を除く

スマートフォン、インターネット回線、自宅家賃など、生活と共用する支出は全額を経費にしません。使用時間、通信量、床面積など合理的な基準で業務分を計算し、その基準をメモします。

私も、パソコン作業が中心なので車の移動代を経費にしてよいのか迷ったことがあります。撮影で車を使うこともあるため、私用と仕事を分けて按分しています。車を使ったというだけで全額を入れず、撮影日・行き先・用途など、業務分を説明できる記録を残すのが大切です。

ステップ5:証拠書類と記録を結び付ける

帳簿の各取引に、領収書、請求書、利用明細、収益レポートなどを対応させます。ファイル名に日付・相手先・金額を入れると探しやすくなります。

毎月の入力で、同じところに時間がかかるなら

明細の転記、私用分との区別、証拠書類の探し直し。どの作業が負担かを一つ決めてから、ソフトで改善できるかを比べましょう。比較記事では申告方法別の候補と、同じ取引で試す手順を確認できます。

自分の申告方法・入力作業に合う候補を選ぶ

スプレッドシートと会計ソフト、どちらがよい?

取引が少ない人:スプレッドシートからでも始められる

収入元が少なく、毎月の支出も数件なら、日付・内容・金額・相手先を並べた表でも整理できます。ただし、証拠書類の保管場所を統一し、バックアップを取りましょう。

取引が増えた人:会計ソフトで自動化しやすい

銀行口座やクレジットカードとの連携、領収書画像の保存、仕訳候補の作成、確定申告書類の作成などをまとめたい場合は、会計ソフトが便利です。無料期間や機能を比較し、自分の所得区分や申告方法に対応するものを選びます。

私の場合:1年分の仕訳が約8時間から数十分に

以前は生活費と仕事の支出を同じカードで払っていて、丸々1年分の明細を見ながら「これは経費、これは私用」と手作業で分けていました。集中しても約8時間かかり、かなりしんどい作業でした。

今は「やよいの青色申告」で取引を自動取り込みしています。最初に経費かどうかを振り分ける作業は大変でしたが、その後は同様の取引に分類が反映され、私の1年分の処理は数十分で終わるようになりました。取引数や明細の状態による個人の経験で、導入直後から同じ時間になるという意味ではありません。

弥生の自動仕訳の説明でも、変更して確定した仕訳を学習し、次回以降の同様の取引へ反映する仕組みが案内されています。初めての支払先や用途が変わった支出は、取込結果を確認してから確定してください。

会計ソフトの候補を確認する

私が使用している製品名は「やよいの青色申告」です。以下では、導入候補としてオンライン版の機能・料金を確認できます。

やよいの青色申告オンラインの機能・料金を確認する

マネーフォワード クラウド確定申告の連携・料金を確認する

freee会計の導入相談を確認する(販売代理店Wiz)

※freee会計の広告リンクは、販売代理店(株式会社Wiz)の導入相談ページへ移動します。

収入と所得を混同しない

会社員の副収入でよく出てくる20万円の判定は、原則として売上ではなく所得で行います。YouTubeの収入から必要経費を引き、ほかの副収入に係る所得も合算します。詳しくは「YouTube収益はいくらから確定申告が必要?」をご覧ください。

帳簿・書類の保存で知っておきたいこと

国税庁は、事業所得がある人などに記帳・帳簿保存を求めています。また、業務に係る雑所得についても、前々年分の収入金額が300万円を超える場合は、現金預金取引等関係書類を5年間保存する必要があると案内しています。

法定義務の対象になる前でも、収入と経費を正しく計算するには記録が必要です。売上が伸びてから過去分を集め直すより、最初から保存する方が簡単です。

参考:国税庁「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について」

おすすめのフォルダ構成

確定申告
└ 2026年
  ├ 01_収入
  │ ├ YouTube
  │ ├ 企業案件
  │ └ アフィリエイト
  ├ 02_経費
  │ ├ 機材
  │ ├ ソフト・通信
  │ └ 外注
  ├ 03_銀行・カード明細
  └ 04_申告書控え

紙の領収書は月別にまとめ、データと同じ番号を付けると照合しやすくなります。クラウドだけに頼らず、定期的に別の場所へバックアップしましょう。

YouTube収益と経費の記帳例

初心者は、まず「いつ・何が・いくら動いたか」を同じ形式で記録します。仕訳方法や計上時期は契約条件や会計処理によって変わるため、次は管理項目を理解するための簡略例です。

日付内容収入経費証拠
1月31日YouTube広告収益45,000円—月別収益レポート
2月10日動画編集ソフト利用料—3,280円領収書メール・カード明細
2月15日撮影用マイク—12,000円領収書・用途メモ
2月20日企業案件の制作報酬60,000円—契約書・請求書・入金明細

収益レポートの確定日と実際の入金日が別になることがあります。「入金された月だけ」を見て集計すると年をまたぐ取引を落としやすいため、採用する会計処理を統一し、レポートと入金を照合できる形にしてください。

月1回の帳簿締めチェックリスト

  • 各プラットフォームの月別収益レポートをPDFまたはCSVで保存した
  • 銀行口座・カード明細と売上、経費を照合した
  • 現金や個人カードで支払った経費も入力した
  • 家賃・通信費などの家事按分を同じ基準で計算した
  • 領収書ファイル名に日付・金額・内容を入れた
  • 未入金の案件報酬と未払い経費を確認した
  • 不明な取引にメモを残し、放置しないようにした

帳簿付けで起きやすい5つのミス

  1. 売上ではなく入金だけを記録する:収益レポートと入金の対応が分からなくなります。
  2. YouTube以外の副収入を分けたままにする:SNS案件やアフィリエイトも年間集計に含めます。
  3. カード明細だけを領収書代わりにする:購入内容と事業目的が分かる領収書・請求書も保存します。
  4. 家事按分の根拠を残さない:使用時間、面積、通信量など採用した基準をメモします。
  5. 年末にまとめて入力する:用途を忘れやすいため、月1回の締め日を決めます。

最初から完璧な勘定科目を目指すより、取引を漏らさず証拠と結び付けることが優先です。判断に迷う取引は「確認待ち」として残し、決算や申告前に税務署・税理士へ相談できる状態にしておきましょう。

まとめ

  • 毎月、収益レポートと入金を照合する
  • 経費は領収書と一緒に記録する
  • 私用と共用する支出は業務分を合理的に分ける
  • 取引が増えたら会計ソフトで省力化する
  • 法定義務の有無にかかわらず、最初から証拠を保存する

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