令和8年の生命保険料控除|23歳未満の扶養親族がいる場合を年9万円の例で計算

令和8年の生命保険料控除|23歳未満の扶養親族がいる場合を年9万円の例で計算 確定申告の基礎

年末調整の画面には「一般」「介護医療」「個人年金」の3欄があります。保険会社から届いたはがきが1枚でも、複数の区分の保険料が載っていることがあります。どこにいくら入れるのか、手が止まりやすい場面です。2026年分は、23歳未満の扶養親族がいる場合の一般生命保険料控除にも変更があります。証明書を契約ごとに開き、区分、新旧、対象年、申告に使う金額の順で読むと、前年の入力をそのまま使って誤るのを防げます。

「一枚につき一件」と数えない

封筒を開けたら、まず保険会社名と証券番号を控えます。一つの契約に複数の保障があり、証明書に一般と介護医療の金額が分けて示されることがあります。この場合、表の一行を証明書一枚とすると、それぞれの金額をどこへ入れたか分かりにくくなります。表は「契約番号と控除区分の組み合わせ」で一行にすると扱いやすくなります。

例えば一枚に「一般 36,000円」「介護医療 24,000円」とあるなら、同じ契約番号を二行に書きます。保険会社名が同じでも区分別の合計を出せますし、家族の契約が混ざっていれば証券番号で切り分けられます。二つの金額を足して60,000円を一般欄に入れると、保険料の総額だけは一致するため、あとから合計額を見ても誤りに気付きにくくなります。

証明書で読む場所手元の一覧に移すもの迷いやすい点
適用制度新契約か旧契約か加入を思い出して判定せず、証明書の表示を使う
控除の区分一般、介護医療、個人年金商品名に「年金」があっても自分で分類しない
金額の説明証明日時点と年末までの見込額どの条件で見込額を使えるか注記を読む
支払いの状況負担した人、年内の解約・変更契約者と実際の支払者が異なる場合がある

2026年分は、新一般の計算表が二通りある

国税庁の令和8年分の案内では、23歳未満の扶養親族を有する人が支払った新契約の一般生命保険料について、控除の上限が6万円になります。通常の新契約の一般生命保険料は上限4万円です。ここでいう扶養親族には税法上の要件があります。子と同居しているという事情だけで欄を選ばず、対象年の年齢、所得、ほかの家族との扶養関係などを確認します。

変更されるのは対象者の一般生命保険料の計算です。同じ人が介護医療保険料を払っていても、介護医療の上限まで6万円に変えて計算するわけではありません。一般、介護医療、個人年金を合わせた所得税の生命保険料控除の上限は12万円です。控除額が増える場合も、その金額がそのまま給与に戻るという意味ではありません。課税対象になる所得を計算する際に差し引く金額です。

一般保険料が年9万円なら、どこで差が出るか

架空の例として、一般生命保険料が新契約だけで年90,000円、割戻金を反映した後の金額で、ほかに一般の契約がない人を考えます。通常の計算では80,000円を超えているため控除額は40,000円。一方、上の特例に該当する人の90,000円は「60,000円超、120,000円以下」の範囲なので、90,000円×4分の1+30,000円=52,500円です。

この二人の一般生命保険料の控除額には12,500円の差があります。ここで両者に、介護医療と個人年金の控除額がそれぞれ40,000円ずつあると仮定しましょう。通常の人は三つの合計が120,000円。特例に該当する人は計算途中で132,500円になりますが、最終的には総枠120,000円が適用されます。一般の計算欄が増えても、申告書の最後の金額が増えない理由を、この上限から説明できます。

反対に、介護医療と個人年金の支払いがない人なら、一般の52,500円が総枠に収まります。同じ年間保険料でも、手元の証明書の組み合わせで最終結果が変わるため、他人の還付例だけを参考に保険の契約を変えるのは早計です。

旧契約が一枚混じったときの見方

新旧の目安となる境目は2012年1月1日です。ただし、更新や転換を経験した契約で、最初に加入した年だけを頼りにすると判断を誤ることがあります。証明書に記載されている制度区分を優先し、同じ証明書で旧分と新分が分かれている場合は、それぞれ独立した入力として扱ってください。

古い医療保険の証明書で、「医療」という商品名なのに一般の旧生命保険料と記載されていることもあります。これは一律に発行ミスというわけではありません。旧契約の仕組みでは医療・介護に関する保険が旧生命保険料に含まれる場合があります。今の新契約で使う介護医療の箱へ自己判断で移さず、保険会社の記載どおりに計算します。

新旧両方があるときは、旧契約だけの計算と新旧を組み合わせる計算で適用限度が関係します。自分で二つの控除額を個別に計算して単純に合計すると、上限を超えた値が出ることがあります。入力画面が「支払保険料」を求めているときは、自分で算出した「控除額」を入れないのも大切です。すでに控除額に換算した数字をもう一度計算式に通せば、小さすぎる結果になります。

年末までの払込予定が変わったら

秋に届く証明書には、作成日時点の額と、年末まで予定どおり保険料を支払った場合の額が併記されることがあります。予定どおり続ける契約と、11月に解約や払込方法の変更をした契約を同じ扱いにしないでください。発行会社の注記を読み、変更後の金額が不明なら、証券番号と変更日を手元に置いて確認します。

勤務先の締切日には間に合っても、その後で事情が変わる場合があります。最初に出した日、使った額、変わった理由を控えておくと、給与担当者に「先月の申告書の、この契約分だけ訂正したい」と具体的に伝えられます。提出済みの全契約を再び足し直すよりも、変更した一行を示す方が、別の契約まで二重に取り込む事故を防げます。

二社にまたがる一般保険料は先に合算する

同じ新契約の一般区分で、A社が24,000円、B社が36,000円なら、まず年間の支払保険料を60,000円にまとめます。通常の計算では60,000円×4分の1+20,000円=35,000円です。二枚の証明書で別々に控除額を計算して足す方法だと、区分ごとの計算式を二度使うことになり、結果が違ってしまいます。上の扶養親族の特例に該当する人が同じ60,000円を払ったケースなら、60,000円×2分の1+15,000円=45,000円。証明書の枚数が変わっても、同じ制度・同じ区分に何円集まったかを起点にすると再計算できます。

副業の帳簿と春の申告へどう引き継ぐか

個人が自分の保障のために払う生命保険料の控除は、個人の所得控除です。副業用に使っている口座から引き落とされたという理由で、私用の保険料を副業経費にすると、所得控除とは別の場所でも利益を減らしてしまいます。個人事業の口座に混ざった私用引き落としは、事業主貸など、採用する記帳方法に沿って区別しましょう。

確定申告をする場合、年末調整済みの源泉徴収票にはその時点の控除内容が反映されています。追加する証明書が一枚あるからといって、源泉徴収票に含まれる分と以前の証明書を二重に加えないよう、申告画面が全件の再入力を求める形式か、追加分だけを扱う形式かを先に確かめます。入力後は最終の控除額と内訳を一覧に戻して照合します。

保険料控除の申告だけなら勤務先の書式で進められます。副業の取引も含めて自分で確定申告する予定なら、マネーフォワード クラウド確定申告の入力機能で、扱える所得区分や申告書の入力手順を確認できます。勤務先で反映された控除は源泉徴収票と照合して、一度だけ計上します。

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公式情報

国税庁・生命保険料控除、令和8年分年末調整のしかた。2026年11月1日確認。この記事にはアフィリエイト広告を含みます。

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