複数の請求書がまとめて入金されたら|売掛金の消込と残額管理

複数の請求書と一括入金を照合するふくまる 経費・帳簿

同じ取引先に3枚の請求書を送り、代金が一度に振り込まれた。銀行明細は1行でも、確認する請求は3件あります。まとめて売上として入力すると、既に記帳した売上と重なってしまいます。

一括入金は、入金額を請求ごとの回収額へ割り当てる作業です。どの請求が支払済みで、どれが残っているかを、入金の前後で説明できる状態にします。

請求番号の一覧を先に作る

税込経理で、売上計上済みの請求が次の3件あったとします。ここでは源泉徴収・手数料・消費税の税区分を省略した単純な例です。

請求番号案件請求額今回回収残額
A-101動画編集22,000円22,000円0円
A-102サムネイル制作11,000円11,000円0円
A-103追加編集16,500円16,500円0円

合計49,500円が入金されたなら、各請求を支払済みにします。仕訳は借方『普通預金49,500円』、貸方『売掛金49,500円』の例になります。摘要や添付メモに3つの請求番号を残します。

帳簿の一行と請求管理の三行をつなぐ

会計ソフトで入金を一行にまとめても、請求ごとの残額は追える必要があります。請求番号が摘要に入りきらないなら、照合表の番号を付け、その表へ三件の内訳を残してください。合計だけ一致している状態では、後から『どの仕事が支払われたのか』を判断できません。

相手が本社名義で複数の担当部署分を振り込む場合も、顧客名の見かけだけで割り当てないようにします。支払通知をもらい、対象請求を特定すると確実です。

一部しか払われていないときは推測しない

49,500円に対し33,000円だけ入金された場合、最初の2件が支払われたとは限りません。全件から一定割合を払ったのか、別の2件の一部か、値引きや源泉徴収があるのかを確認します。

対象がA-101とA-102だと確認できたなら、A-103の16,500円を未回収として残します。『合計が近いから』と古い請求から順に消し込むと、取引先へ誤った督促をしてしまうことがあります。

手数料控除と源泉徴収を一緒にしない

例えば49,500円の請求に対し49,170円が入り、330円が契約上こちら負担の振込手数料と確認できたなら、普通預金49,170円と支払手数料330円で売掛金49,500円を減らす例が考えられます。ただし差額があるだけで手数料とは断定できません。

源泉徴収の場合は、報酬の種類、対象金額、支払通知の税額を別に確認します。源泉徴収税を振込手数料として経費にする処理は避けてください。相殺や立替費用がある取引では、それぞれの根拠も必要です。

二重入金と二重登録を見分ける

同じ金額が2行ある場合、銀行で本当に2回入金されたのか、1回の入金を手入力と自動取込で2回登録したのかを調べます。銀行明細が一行なら、帳簿の重複が候補です。銀行にも二行あれば、取引先へ照会する過入金の可能性があります。

同日・同額だけで削除を決めず、振込名義、取引番号、登録元まで見ます。修正後は、普通預金残高と売掛金残高の両方を確認してください。

月末に残額だけを取り出す

  1. 請求番号ごとの当初請求額を確認。
  2. 入金、相殺、訂正の履歴を反映。
  3. 未回収残額の合計を出す。
  4. 会計ソフトの売掛金残高と照合。
  5. 差があれば、請求管理側と仕訳側のどちらが未更新か調べる。

会計ソフトの導入を考えるなら、『銀行の取込ができるか』に加え、請求番号を記録・検索できるか、請求機能との連携がどこまで含まれるかを見てください。会計ソフト比較から必要な機能を整理できます。

消込後の残額を必ず足し直す

請求Aが22,000円、Bが33,000円、合計55,000円に対し入金44,000円だった場合、どちらへいくら充当したかを先方の支払通知で確認します。Aを全額、Bへ22,000円と確認できたならBの残りは11,000円です。確認なく古い請求から消し込むと、双方が認識する未払請求が食い違います。

確認日:2026年10月16日。参考:マネーフォワード・請求額と入金額が違う場合。請求・金額は説明用です。

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